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仕事に、勉強に、家事に、育児に……。日々溜め込んだストレスを、大声を出すことで発散してみませんか。飯山市には思わず叫びたくなるような絶景スポットが広がっています。
飯山市中心部のどこからでも目に入るスキージャンプ台は、スキー発祥の地にふさわしい眺め。ここからは山並みと千曲川に囲まれた街が一望でき、夏休みには市内外の中学生がジャンプの練習に励む姿も。彼らのジャンプに合わせて大声で叫べば、ストレス発散間違いなし!
国の天然記念物に指定されている自然豊かな黒岩山。そのすぐ横にある鷹落山は、鷹が落ちながら飛び立つほど急勾配なことから名付けられた、古くからの物見の場所。ハンググライダーのテイクオフ基地もあり、シーズンには美しい田園の上を優雅に飛行する姿が見られます。
なべくら高原のみゆき野ラインにある「なべくら大橋」からの山裾の雄大な景色は圧巻。紅葉の時期は絶景穴場スポットとしてもおすすめで、錦秋に輝く山々を存分に堪能できます。橋から下を眺めると思わず足がすくむほどの高さなので、高所恐怖症の人はご注意を。
飯山市と野沢温泉村境にあたる千曲川に建設された、高さ14.2mの重力式コンクリートダム。ダムの上や支持部内に道路が通っている珍しい構造の取水堰で、この道路上から放水などを眺めることができます。また樹齢60年、約150本の桜が咲く花の名所でもあります。
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豊かな自然に囲まれた飯山市。素晴らしいブナの紅葉や黄金色に輝く稲穂、可憐に咲くそばの花など、山も田畑も秋の飯山は色とりどりです。
また「雪国の小京都」ならではの美しい庭園と紅葉を眺めることができるお寺もあります。
数ある飯山の寺の中でも指折りの古刹で、庭園と紅葉の美しさで知られます。苔むした境内から、通称・苔寺とも呼ばれ、手入れの行き届いた苔のある石庭と、カエデの紅葉のコントラストが見事。紅葉の見頃は11月上旬から中旬。それが過ぎると雪のシーズンが到来します。
秋には飯山市内のそこかしこにたわわに実った稲穂を見ることができますが、広い水田に囲まれた泉台小学校付近からの眺めは格別。風で波打つ黄金色のじゅうたんを堪能できます。収穫期はお年寄りから子どもまで稲刈りに励む農家の姿を見ることができ、心温かい気分に。
樹齢200年前後のブナ林が広がる鍋倉山の茶屋池周辺は、飯山市でも最初に紅葉がはじまるエリアで、長野県自然百選に選ばれた自然探勝スポット。周囲には茶屋池畔とブナ林を歩く2つの遊歩道があり、錦秋の美を楽しむことができます。水面に映る紅葉も見事。
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開発の波が押し寄せる現代、大都会で日々急ぎ足で過ごしていると、里山や田園が広がる景色が恋しくなります。飯山市には、土地の人々と文化、豊かな自然によって育まれた原風景が広がっています。ゆったりとした気分でそんな風景を眺めれば、疲れた心が癒されること間違いなし!
ゆったり流れる千曲川畔に咲き誇る菜の花は、雪深い飯山に遅い春の訪れを伝えます。残雪を抱く山並みを望む小高い丘にある菜の花公園は、唱歌『おぼろ月夜』で詠われた風景が今も残る場所。広大な菜の花畑は、自然の息吹と季節の躍動を感じさせ、明日への活力を与えてくれます。
江戸時代初期に開発が始まり、自然石を積み上げた石垣の美しさが特徴の「日本の棚田百選」にも認定された棚田。山の斜面を階段状に耕し、1つずつ石を積む気の遠くなるような作業を繰り返した古の人々に思いを馳せながら悠々とした気分に浸れば、心が澄み渡るようです。
かつては北信濃三大修験場のひとつとして隆盛を誇った小菅神社。奥社までの1260mの参道は「神の森」と称され、樹齢300年を超える杉が並び、鬱蒼とした静けさと杉の香りは歩くだけでも癒される飯山のパワースポット。途中にはいくつもの奇岩が見られ、奥社までは徒歩1時間ほど。
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大恋愛の末に破れてしまった恋。泣いても笑ってもあの人は帰って来ない……。そんな傷心の人には、心にぽっかり空いた穴を埋めてくれるような和みスポットをご紹介。飯山市の旅で少しでも早く心の傷から立ち直って、新しいスタート地点に立てますように……。
斑尾高原の中にあり、透明度が高く神秘的なムードが漂う静かな湖。湖畔には約2.5kmの遊歩道も整備され、森林浴やバードウォッチングを楽しみながらゆっくりと自然の中を歩けば、じっくりと自分と向き合うことができ、気分もリセットされるはず。
農作業や孫と遊ぶおじいちゃん、家族団らんなど、誰かの日常をそっと覗いたような風景が広がる人形館。喜怒哀楽が豊かに表現された創作人形からは懐かしさや温もりが感じられ、思わず涙が誘われます。人目もはばからず心ゆくまで涙した後は清々しい気分になれるでしょう。
山里にひっそりと佇むお堂は、2002年公開の映画『阿弥陀堂だより』のロケ地。周囲の石積みの棚田と眼下の千曲川、遠く望む山並みは、しばし時が過ぎるのを忘れさせてくれます。心を空っぽにしたら、映画同様に奥信濃の美しい自然に癒され、生きる喜びを取り戻して。
唱歌『おぼろ月夜』で「菜の花畑に入り日薄れ」と唄われた情景がまさに広がる、夕暮れ時の菜の花公園。長野県のサンセットポイントに選ばれ、夕日で赤く染まった千曲川が幻想的に映ります。脇には桜も咲き、残雪の山もおぼろに見えて、深呼吸すれば心が浄化されるよう。
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かつてはつらく苦しいイメージが先行していた登山も、近頃は家族や友人と気軽に楽しむ人が増えてきています。飯山市には、近年人気の里山散策コースから本格的ロングトレッキングコースまで多彩。ご紹介のビューポントはどれも魅力的な山なので、登山未経験者もこの機会に山デビューしてみてはいかが?
北信濃三大修験場として名を馳せた小菅神社。静寂の杉並木・神の森を抜け、数々の奇岩が見られる参道を通り、標高900m付近の奥社までは1時間ほど。途中、飯山盆地が望める場所もあります。岩壁を背に建つ奥社は室町時代に建立され、国の重要文化財に指定されています。
手つかずのブナが残る貴重な森で、昔からふもとの人々の生活と深く結びついて来た里山。春は残雪と芽吹き、夏は濃緑と涼風、秋は紅葉、冬は豪雪と、四季の移ろいを楽しめます。
長野・新潟県境の里山を巡る全長110km、国内屈指のロングトレイル。かつて信濃と越後を結ぶ交通の要所として栄えたことから数多くの峠道が今なお残り、ブナの林を代表とする、豊かな自然や貴重な生物などが守られています。
北信五岳のひとつ、斑尾山頂近くの展望台。比較的緩やかな登山道は自然豊かで、山頂からは眼下に斑尾山の噴火でできた野尻湖の美しい湖面を望めます。また、妙高山、黒姫山、飯綱山、戸隠山の雄大な山々が眼前に広がり、遠くには北アルプスの山容も。360度の大パノラマを満喫できます。
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日本有数の豪雪地帯ならではの光景が広がり、グリーンシーズンとは全く異なる情景を見せてくれる飯山の冬。一面の雪景色は、まるで自然が創り出す芸術作品のようです。風土が生み出す造形美の中には、雪と上手に付き合う人々の生活の知恵や楽しみ方、日常の風景のおもしろさを見出すことができます。
修験場・小菅の里の近くにあり、三方を山に囲まれて、季節ごとに豊かに表情を変える神秘的な湖・北竜湖。冬は白銀に包まれ、周辺の森も雪の下に藪が隠れて見通しがきき、開放的な世界が広がります。純白の雪原をキャンパスに見立てれば、足跡がアート作品に。※湖上は歩くことができませんのでご注意ください
冬の積雪期には8mもの雪に覆われ、特に積雪が多い鍋倉山。その山麓に広がるなべくら高原の中心地「なべくら高原・森の家」に続く道路は、4m近い高さの雪壁に囲まれ、雪の回廊に迷い込んだかのよう。人が住む場所としては、全国でも屈指の積雪量です。
豊富な積雪量を誇る信濃平エリアには、毎年1月下旬から2月下旬までの約1カ月、大小さまざまな形の整ったかまくらが登場し、訪れる人を楽しませてくれます。巨大なものから小さなものまで、その数は20ほど。家族や友だちと気軽に利用することができます。
市民が作った数十体の雪像が並ぶ冬の一大イベント「いいやま雪まつり」。厄介者の雪を利用し、楽しく遊ぶ「利雪」「遊雪」の精神で1983年に始まった祭典で、スキー客や市内外の見物客でにぎわいます。雪像には時世を反映した旬の話題が盛り込まれているのも楽しい。
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今回の特集では飯山市内のおすすめビューポイントをテーマ別にご紹介しましたが、北信州には他にも四季の自然が織り成す絶景ポイントが数多くあります。
「千曲川・花の里山風景街道」ビューポイントマップは、地元がおすすめする厳選された北信州のビューポイントが50箇所紹介された地図です。更に美しい景観に出会いたい、もっと癒されたいという方はこのビューポイントマップを印刷してお出かけください。
> 「千曲川・花の里山風景街道」ビューポイントマップ(PDF:1.7MB)
2023年3月15日更新