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そう、昔のことだけどね。だから和菓子を作りながら一年に一度だけ、クリスマスケーキを焼いていたんだよ。50年ほど前、飯山にはまだ洋菓子店がなかったからね。あるとき、百貨店でロールケーキの実演販売を見てね。クリスマスケーキともう一品、冬にこれならできるかなって始めたのがバナナボートなんだよ。そのロールケーキにはバナナが入っていたんだ。
オムレットの製法で作るお店もあるけど、うちはカステラ型で焼いてスライスしたもので作っているよ。和菓子の合間に作るから、一日100個くらいしかできないけど、ありがたいことにお昼には売り切れてしまうことも多いよ。
10月頃になると常連のお客さんから「もう、売ってる?」と聞かれるので、張り紙で知らせるようにしたんだ。「ばななぼーと」が出ると冬になったな、なくなると春だなって感じる。一年中食べられるのもいいけど、お菓子で季節を感じることを大切にしたいね。
大黒屋製菓舗
住所:飯山市大字飯山1149
電話:0269-62-2402
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うちは昔からこれだよ。クレープ、スポンジ、生クリームと何層にも重なってバナナを巻いてる。30年以上前だけど、丁稚奉公してたときに教わったんだ。修業先?フランスだよ(笑)。
そうだね、だいたい4月半ばまでかな。生クリームやバナナは、暑いとどうしても痛むものだからね。スキー客によく知られているから、年末年始が一番売れるよ。スキー最盛期の頃はずいぶんたくさん作ったな。
やっぱり洋菓子だからコーヒーか紅茶かな。俺なら焼酎だけどね(笑)
京香屋
住所:飯山市大字飯山3074
電話:0269-62-2350
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父が3代目、僕で4代目になります。明治時代にひいじいさんが創業した和菓子屋で、ケーキを始めたのは30年くらい前ですかね。僕が小学生の頃、冬の間だけクリスマスケーキやショートケーキを作っていて、そこにバナナボートも並んでいたのを覚えています。
飯山だけ特別だと知ったのは、逆につい最近のことなんです。全国的にショートケーキに並ぶ定番だと、ずっと思っていました。
基本的な手順は、昔と同じです。ただ、生クリームの材料やスポンジの焼き方など、修業した洋菓子店の製法を生かしています。バナナボートの魅力は“シンプル”さ。いつまでも定番のお菓子として楽しんでほしいですね。
美芳屋製菓
住所:飯山市大字飯山3295-3
電話:0269-62-2352
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初めて見る人は「なんだろう?」ってびっくりするよ。でも、意外と食べられちゃう。最初は半分だけ…なんて思っても、結局一本食べちゃったという話をよく聞くね。
始めたのは昭和50年くらいからだけど、ちょうどいいサイズのアルミ型があってね。それを使って一枚一枚焼くので、一枚ごとに焼き色がつくんだよ。息子は洋菓子の修業もして、また違うこだわりがあるようで、スポンジ型で焼いているよ。
今はそればかりではないけど、昔は年末に800個くらい作って2年参りに行けないほどだったね。バナナボートは生菓子なのに、手軽だからいいんだよ。ポケットにも入るし、車の中でも食べられる。いつまでも生菓子の中の一品であってほしいね。
福田屋製菓舗
住所:飯山市大字飯山市ノ口3387
電話:0269-62-2344
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店は曾祖父の代からで、「千代の梅」をはじめずっと和菓子一筋で来ました。自分が東京の洋菓子店で働いていたので、飯山に戻って洋菓子も少しずつ始めたんです。最初バナナボートは出していなくて、始めたのは20年くらい前かな。オムレットは洋菓子の中でも伝統的なもので、東京で作っていたときと基本の作り方は同じ。生地は鉄板で一枚一枚焼いています。
伝統的なお菓子だから、紅茶じゃないかな…
シュークリームやロールケーキなど、その日によって作っています。買っていかれるのは、子ども連れの若いお母さんが多いですね。
喜楽堂
住所:飯山市大字本町1201-2
電話:0269-62-3061
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そうです。スポンジには、地元の菜の花みゆきたまごを使っているのでふわふわですよ。その上に、純生クリームをたっぷりと、バナナをまるごとのせて仕上げています。
バナナボートの販売を始めたのは、寺宝展からなんですけど、その前に保育園からお願いされて作ったのが一番最初です。お店には冬だけ並ぶ予定ですけどね。
そうですね、旗を見てバナナボートを作り始めたんだと声を掛けてくれる常連のお客さんもいます。今までどこにでもあるお菓子だと思っていたので、今回お店で作ることになって飯山にしかないというのを知りました。
サン・ローラン
住所:飯山市大字飯山146
電話:0269-62-3064
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去年(2013年)の寺宝展のイベントで市内の菓子組合みんなでバナナボートカフェを開いたんだよ。それからだね。作るのは冬の間だけなんだけど、寺宝展は毎年10月の初めに開催されるから、うちのバナナボートも10月から販売するよ。
そうだよ、練乳クリームとカスタードクリームを入れているよ。でも甘さ控えめでくどくないのが食べやすいのかな。予約は受けていないんだけど、朝電話をもらえれば取り置きできますよ。
う~ん、いいやまのおやつかな。ケーキというとおしゃれな感じがするけど、バナナボートは気軽に食べられるからね。小学校に行ってみんなで一緒に作ったこともあるよ。
パティスリーヒラノ
住所:飯山市中央橋通り2228
電話:0269-62-2316
昔、縁があって、長野市の職人さんに飯山に来て作り方を教えてもらったんだよ。今回また作り始めたけど、昔と同じ作り方にして、昔と同じ味を大切にしているんだ。そうだね、バナナボートは思い出の味かな。
菓子組合で作った旗なんだけど、旗を見て買いに来る人もいるかな。黄色いから目立っていいよね。
う~ん、3月までは作ると思うけど、やっぱり和菓子屋だし冬の間だけだね。寒い時期のものだからいつまで出すかは天気しだいかな。
上松製菓
住所:飯山市大字南町9-5
電話:0269-62-2472
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うちは餅菓子屋だから、もともとケーキとか洋菓子はあんまり作ってなかったんだ。でも、せっかく作るなら少し変わっていたほうがいいんじゃないかと思って、米粉を少しだけ入れているんだよ。米粉を入れるとスポンジがしっとりするんだ。餅屋ならではの食感だよ。
丸いお皿の上に紙を置いてスポンジを焼いているんだ。この半円の形をみんなはバナナボートって言うんじゃないの(笑)
洋菓子だから普通はコーヒーだと思うけど、餅屋のバナナボートだからお茶でどうかな。
梅月菓子店
住所:飯山市南町21-13
電話:0269-62-2590